「やりたいことが分からない」まま転職していいのか?|動きながら見つける順番

当ページのリンクには広告が含まれています。

「転職したい。でも、本当にやりたいことは何か聞かれると、答えられない」

この状態で動いていいのか、悪いのか。世の中には「やりたいことを明確にしてから動くべき」という声も、「とにかく動けば見えてくる」という声もあり、どちらを信じればいいのか分からなくなります。

結論から言います。「やりたいことが分からないまま動くこと」自体は問題ではありません。ただし、動き方には気をつけるべき点があります。本記事では、やりたいことが見える順番と、曖昧なまま動くときの注意点を、実体験をもとに解説します。

この記事を読んでわかること
  • 「やりたいこと」が動く前に見えない理由
  • 曖昧なまま動くことのメリットとリスク
  • 転職を繰り返さないための、動き方の工夫
こんな方に読んでほしい
  • やりたいことが明確でないまま転職を考えている方
  • 「動きながら見つける」ことに不安がある方
  • 転職を繰り返してしまわないか心配な方
目次

「やりたいこと」は考えても見えない

Photo by Aaron Burden on Unsplash

まず知っておいてほしいのは、多くの人にとって「やりたいこと」は最初から明確なものではないということです。転職活動を始めた時点で、はっきりした目的を持っている人はむしろ少数です。

理由は、やりたいことの正体が「自分の価値観」であり、価値観は経験を通してしか輪郭を持たないからです。頭の中だけで「本当にやりたいこと」を考えても、材料がなければ答えは出ません。やりたいことは、探して見つけるものではなく、行動の中で少しずつ形になっていくものです。

その形にする方法の一つが、モチベーショングラフです。過去の充実期・低迷期を可視化することで、ぼんやりしていた輪郭が、少しずつ言葉にできる形に近づいていきます。

執筆者

私も、一番初めは見えていてもぼんやりとしたものでした。そこからモチベーショングラフなどに取り組む中で、少しずつ輪郭がはっきりしていきました。

曖昧なまま動くことは、悪いことではない

Photo by Arek Adeoye on Unsplash

「やりたいことが分からないまま動く」ことに罪悪感を持つ必要はありません。ここには、はっきりとしたメリットがあります。

動くこと自体が、輪郭を作る唯一の方法

求人票を見て心が動くか、面接で話していて熱がこもるか。行動には、必ず「反応」がついてきます。この反応の積み重ねこそが、頭の中で考えるだけでは決して手に入らない、生きた情報です。

じっと考えて答えを待つより、動いて反応を集める方が、圧倒的に速く、正確に、やりたいことに近づけます。「分からないから動かない」より「分からないから動く」方が理にかなっているのです。

曖昧なまま選んだ結果、また迷うのは自然なこと

曖昧なまま転職した結果、「やっぱり違った」と感じて再び動きたくなることがあります。これは失敗ではありません。輪郭がはっきりしていく過程で、当然起こり得ることです。

大切なのは、「違った」という結果そのものを恐れないことです。1回目の転職で得た違和感は、2回目の転職の精度を確実に上げます。動かなかった場合、この違和感すら得られません。

執筆者

転職活動以外の方法も含めて、とりあえず動くことはとても重要だったと思います。もし曖昧なまま転職していたら、また転職を考えることになったかもしれませんが、それも自然なことだと思います。

ただし、動き方には注意が必要

Photo by Goh Rhy Yan on Unsplash

曖昧なまま動くこと自体は良いのですが、無防備に動くと、後で不利になる点があります。ここは正直に伝えておきます。

むやみな転職の繰り返しは、採用側を身構えさせる

短期間での転職を繰り返すと、採用側は「またすぐ辞めるのでは」と身構えます。これは事実として受け止める必要があります。曖昧なまま動くこと自体は問題なくても、その結果として頻繁に転職を繰り返すことは、次の選考でハンディキャップになり得ます。

だからこそ、動く前に「せめてこれだけは」という最低限の言語化をしておくことをおすすめします。すべてを明確にする必要はありません。「今回の転職で、少なくともこれだけは確かめたい」という一点があれば十分です。

「動く」は転職だけではない

ここが最も重要なポイントです。輪郭をはっきりさせるための「動く」は、必ずしも転職である必要はありません。社内公募、社内副業、外部コミュニティへの参加、小さな副業。こうした低リスクな行動でも、同じように反応を集めることができます。

転職は「動く」の選択肢の一つであって、唯一の手段ではありません。転職を繰り返すリスクを避けたいなら、まず転職以外の「動く」で輪郭をある程度掴んでから、転職という大きな一手に進む方が、精度も採用側の見え方も良くなります。

よくある質問

Q. 面接で「やりたいこと」を聞かれたら、どう答えればいいですか

完璧な答えを用意する必要はありません。「今はこの方向性で考えており、その理由はこの経験からです」と、現時点での仮説と根拠をセットで話せれば十分です。面接官も、迷いなく完成された答えより、思考の過程に納得感がある答えを評価します。

Q. 何も分からないまま、とりあえず求人に応募していいですか

応募して選考を受けること自体は、情報収集として有効です。ただし内定が出た後の「入社するかどうか」の判断は別問題です。応募のハードルは低く、入社の決断は慎重に。この使い分けができれば、リスクを抑えながら反応を集められます。

Q. 周りは目的が明確そうに見えて、焦ります

面接やSNSで語られる「明確な目的」の多くは、後付けで整理された結果です。最初から迷いなく歩いていた人は、実はそう多くありません。焦る必要はなく、あなたも動きながら整理していけば十分間に合います。

まとめ

「やりたいことが分からないまま転職していいのか」という問いへの答えは、「動くこと自体は問題ないが、動き方には工夫が必要」です。やりたいことは考えるだけでは見えず、行動への反応の中で少しずつ輪郭を持ちます。

ただし、むやみな転職の繰り返しは避けたいところです。転職だけが「動く」ではありません。社内での小さな挑戦や副業から輪郭を掴み、ある程度見えてきたところで転職という一手を選ぶ。この順番なら、曖昧さを抱えたまま、安全に前へ進めます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

現職:人事制度コンサルタント
京都大学卒業後、大手素材メーカーにて研究開発、マーケティング業務に従事。特許出願ならびに新事業の立ち上げに尽力。社内副業や希望異動も積極的に活用。
働く喜びを感じる組織、個性を伸ばす個人を実現するため、キャリアチェンジ。

目次