大企業から中小企業への転職でチェックするポイント|向いている人・向かない人

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大企業から中小企業への転職を考え始めると、不安が次々に浮かんできます。給料は下がらないか。制度は整っているか。会社は大丈夫か。

確認すべきことを調べるほど、かえって動けなくなる人も多いと思います。

私は大企業から、社員10名ほどの会社に転職しました。実は、入社前に会社のことはほとんど確認していません。

それでも困らなかったのは、会社より先に、「自分が中小企業に向いているか」が合っていたからだと思います。

この記事では、会社側で確認したいポイントと、それ以上に大切な自分側のチェックを、実体験をもとに解説します。

この記事を読んでわかること
  • 大企業から中小企業へ移るときに確認したい、会社側の5つのポイント
  • 中小企業に向く人・向かない人の分かれ目
  • 大企業出身が中小企業で強みになること
こんな方に読んでほしい
  • 大企業から中小企業への転職を考えている方
  • 会社の規模が小さくなることに、漠然とした不安がある方
  • 自分が中小企業に向いているのか知りたい方
目次

大企業から中小企業へ。不安になるのは自然なこと

大企業にいると、制度も人も情報も、たいていのものがそろっています。規模が小さくなると、そのどれかが欠けるのではと不安になるのは自然なことです。

規模が小さくなると、外から見えないことが増える

大企業なら、待遇や制度、働き方の情報が、ネットや知人を通じてある程度手に入ります。中小企業は、そうした情報が少なく、外から中身が見えにくいものです。

不安の正体の多くは、「分からないこと」そのものです。だからこそ、確認できることは確認し、分からないことは分からないと割り切る線引きが大切になります。

私は、ほとんど確認しないまま転職した

正直に書くと、私は会社の規模について、特に不安はありませんでした。入社前に、細かく確認したこともありません。

入ってみないと分からない、と思って飛び込んだところが大きかったです。それでも、入ってから困ったことや、確認しておけばよかったと思うことは特にありません。

執筆者

入ってみないと分からないと思って行ったところが大きかったです。入社前に、特に確認はしませんでした。

もちろん、誰にでも同じことを勧めるわけではありません。ここでは、確認できる会社側のポイントと、私が困らなかった理由である自分側のポイントを、分けて整理します。

まず確認したい、会社側の5つのポイント

会社側で確認しておきたいのは、次の5つです。すべてを完璧に確かめる必要はありませんが、気になるものは内定前後に聞いておくと安心です。

ポイント確認すること
①待遇年収の内訳。住宅補助・退職金・賞与など額面以外の条件
②経営の安定性主な取引先や事業の柱。業績が特定の顧客に偏っていないか
③制度評価・研修・休暇の制度があるか。あれば実際に使われているか
④人と人数一緒に働く人の雰囲気。社員数と、日々関わる人の数
⑤裁量自分で決めてよい範囲。誰の承認で仕事が進むか

待遇は、額面以外まで並べて比べる

大企業の待遇は、給与明細に載らない部分が大きいものです。住宅補助や退職金、福利厚生がなくなると、額面以上に差が出ることがあります。

比べるときは、額面ではなく実質で並べるのが基本です。私が実際にどれだけ下がり、どう判断したかは、こちらで詳しく書いています。

人数が少ないことは、関わる人が少ないということ

見落としやすいのが、④の人数です。社員が少ないと、日々関わる人の数も大きく減ります。

大企業では、フロアに数十人、数百人の人がいました。社員10名ほどの会社に移ってみて、私は「自分はたくさんの人と関わりたいんだ」と気づきました。

関わる人が少ないことに、少し寂しさを感じたのです。人の多さが支えになっていた人は、この点を事前に想像しておくとギャップが小さくなります。

本当に大切なのは、「自分側」のチェック

会社側のポイント以上に大切なのが、自分が中小企業に向いているかどうかです。私が確認しないまま転職して困らなかったのも、ここが合っていたからだと考えています。

驚いたことは、ほとんどなかった

中小企業に移って一番驚いたことは何か、と聞かれても、正直あまり思い浮かびません。むしろ、前職で感じていた不満がなくなった感覚の方が大きかったです。

転職してからは、自分で決めて、どんどん仕事を進められています。前職で身についていた「必ず上司の確認を取る」習慣も、ここでは「もっと自分で判断していい」のだと気づきました。

「自分のことは自分でやる」という意識がある人にとっては、規模が変わっても、実はそれほど大きな変化はないのかもしれません。

執筆者

驚いたことは、正直あまりありません。前職で不満だった部分がなくなった、という感覚の方が大きいです。

向き不向きは、「誰が決めるか」で分かれる

私の考えでは、向き不向きを分けるのは、仕事を「誰に決めてほしいか」です。大きく3つのタイプに分けられると思っています。

タイプ向いている場所
誰かに決めてもらいたい大企業
ある程度の安心感がほしい。そのうえで、自分で決めて進めたい中小企業
全部を自分で決めたい独立

誰かに決めてもらいたい人は、無理に動かず、大企業にいるのがいいと思います。中小企業に向くのは、安心感を残しつつ、自分で決めて進めたい人です。

自分が向いているか、確かめる4つの問い

次の問いに、いくつ「はい」と答えられるかを考えてみてください。

  • 上司の確認がなくても、自分で判断して動きたいと思うか
  • 決まっていないことを、自分で決めていくのが苦にならないか
  • 制度や仕組みがなければ、自分で作ればいいと思えるか
  • 関わる人が少なくなっても、やっていけそうか

多く当てはまるなら、中小企業はきっと働きやすい場所です。逆にほとんど当てはまらないなら、会社選びより先に、自分が何を求めているかを整理するのがおすすめです。

自分の求めるものを言葉にする方法は、こちらで解説しています。

大企業出身が、中小企業で強みになること

大企業から来た人は、中小企業で通用しないのでは、と心配する人もいます。私の実感では、むしろ強みになる部分の方が多いです。

仕事の進め方が身についている

一つは、仕事の進め方が身についていることです。資料の作り方や報告・相談の仕方、物事の進め方といった基礎は、どこへ行っても通用します。

私も、転職先ではすぐに信頼を得て、1年たたないうちに大きな案件を任せてもらえました。大企業で当たり前にやっていたことが、外では立派な強みになります。

大企業の「中身」を知っている

もう一つは、大企業の中身を知っていることです。実際にどんな人が働いているのか。人事制度がどういうものか。どんな人事施策が行われているのか。

中小企業の取引先や顧客には、大企業も多くあります。相手の組織の内側を、肌感覚で知っていることは大きな武器になります。

執筆者

仕事の進め方を身につけていたことと、大企業の中身を知っていることは、強みになっていると感じます。

「自分で判断する力」は、意識して伸ばす

一方で、大企業では身につきにくい力もあります。私の場合は、自分で判断して動く力でした。

中小企業では、この力を発揮する場面が一気に増えます。転職前から、小さなことでも「自分で決める」練習をしておくと、移ってからの立ち上がりが早くなります。

中小企業への転職を考えたら、まずやること

最後に、中小企業への転職を考え始めたときに、最初にやっておきたいことをまとめます。

①自分の「決め方」を振り返る

これまでの仕事で、自分で決めて進めた場面と、誰かに決めてもらって安心した場面を書き出してみます。どちらが多く、どちらが心地よかったかが、向き不向きの一番の手がかりです。

②会社側の5つのポイントを、気になるものだけ確かめる

待遇、経営の安定性、制度、人と人数、裁量。すべてを調べ尽くそうとせず、自分にとって譲れないものだけを確かめれば十分です。

③分からないことは、割り切る

どれだけ調べても、入ってみないと分からないことは残ります。そこは割り切って、入ってから貢献することに集中する方が、結果的にうまくいくことが多いです。

転職前の不安を整理する方法は、こちらの記事で詳しく書いています。

まとめ

大企業から中小企業への転職では、会社の規模そのものより、自分がその環境に合うかどうかが大切です。

  • 会社側は、待遇・経営の安定性・制度・人と人数・裁量の5つを、気になるものだけ確かめる
  • 向き不向きは「誰が決めるか」で分かれる。安心感を残しつつ自分で決めたい人は中小企業に向く
  • 大企業で身につけた仕事の進め方と、大企業の中身を知っていることは強みになる
  • 分からないことは割り切り、入ってからの貢献に集中する

私は会社のことをほとんど確認しないまま移りましたが、困ったことはありませんでした。確かめるべきは会社の規模ではなく、「自分で決めて進めたいか」という自分の気持ちです。

まずは、これまで自分で決めて進めた仕事を、一つ思い出すところから始めてみてください。

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この記事を書いた人

現職:人事制度コンサルタント
京都大学卒業後、大手素材メーカーにて研究開発、マーケティング業務に従事。特許出願ならびに新事業の立ち上げに尽力。社内副業や希望異動も積極的に活用。
働く喜びを感じる組織、個性を伸ばす個人を実現するため、キャリアチェンジ。

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