会社の仕事だけをしていて、このままでいいのだろうか。外の世界を知った方がいい気はするけれど、何から始めればいいか分からない。
大企業で働いていると、毎日が社内で完結してしまい、そんな焦りを感じることがあると思います。
私は前職の大企業にいた頃、副業や社外のコミュニティに少しずつ関わってきました。振り返って思うのは、仕事外での成長は、大きな時間を使わなくても始められるということです。
この記事では、仕事の外で成長する方法と、社外のコミュニティとつながる最初の一歩を、実体験をもとに解説します。
- 大企業の会社員が、仕事の外で成長すべき理由
- 仕事外で成長する3つの方法
- 社外コミュニティとつながる、無理のない最初の一歩
- 参加するなら意識したいこと
- 会社の仕事だけでは、視野が狭くなっていると感じる方
- 社外の活動に興味はあるが、一歩が踏み出せない方
- 忙しくて、仕事外の時間をあまり取れない方
なぜ「仕事の外」で成長する必要があるのか

大企業の中には、学べることがたくさんあります。それでも、仕事の外に目を向けた方がいい理由が2つあります。
会社の中だけだと、物差しが一つになる
同じ会社で長く働くと、評価も、比べる相手も、すべて社内になっていきます。自分の成長を測る物差しが、会社の物差し一つだけになってしまうのです。
私自身、会社の仕事だけだと世界が狭いと感じていました。副業や社外のコミュニティに関わることで、視野が広がった実感があります。
成長の物差しを社外に持つ考え方は、こちらでも紹介しています。

外に出ると、自分の興味に気づける
もう一つの理由は、自分が何に興味があるのかに気づけることです。社内にいるだけでは、出会う考え方の幅に限りがあります。
社外でいろんな人の視点に触れると、自分が心を動かされるものが少しずつ見えてきます。今思えば、社外の場で、自分の興味や関心に実は徐々に気づいていたのだと思います。
執筆者会社以外のことに触れるのは、刺激という意味でも、視野を広げるという意味でも、必要だったと思っています。
仕事外で成長する3つの方法


仕事外で成長する方法は、大きく3つあります。それぞれ、得られるものと時間の負担が違います。
| 方法 | 得られるもの | 時間の負担 |
|---|---|---|
| ①副業 | 自分で決めて動く経験、スキル | 中〜大(続けるほど増える) |
| ②社外コミュニティ | いろんな視点、刺激、つながり | 小〜中(年1回からでも可) |
| ③学び直し | 体系的な知識、学位 | 大(期間が決まっている) |
①副業で「自分で決めて動く」経験を積む
私が最初に始めたのは、ブログとYouTubeの副業でした。きっかけは、暮らしや働き方について発信しているYouTubeの動画です。
副業では、何をどう進めるかを全部自分で決めます。面白さと同時に、「ここでスキルがつけられる」という実感がありました。
大企業では身につきにくい「自分で判断して動く力」を、副業で育てられたのは大きかったです。この力は、転職後にそのまま活きました。


②社外コミュニティで、いろんな視点に触れる
二つ目は、社外のコミュニティです。私は、大企業の若手・中堅社員がつながる「ONE JAPAN」という団体のカンファレンスに参加していました。
当時は新しい事業に興味があり、その情報収集が目的でした。カンファレンスでは、さまざまな分野で活躍する方の話を聞くことができました。
いろんな人の視点を知れたことが、一番大きな収穫でした。社内では出会えない考え方に、まとめて触れられる場だったと思います。
③学び直しで、体系的に学ぶ
三つ目は、社会人大学院などでの学び直しです。時間もお金もかかりますが、体系的な知識と、同じ志を持つ仲間が得られます。
私は選びませんでしたが、振り返ると、社会人大学院でMBAを取るのも一つの選択肢だったと思っています。
社外コミュニティは「年1回」からでいい


社外の活動と聞くと、毎週どこかに顔を出すようなイメージがあるかもしれません。でも、最初からそこまでする必要はありません。
私の参加は、年1回のカンファレンスだけだった
私がONE JAPANで参加していたのは、年に1回のカンファレンスだけでした。本業と並行して、たくさんの時間を使ったわけではありません。
その日だけ参加して、話を聞く。それだけでも、得たものは大きかったです。社外の活動は、量より「触れているかどうか」が大切だと感じています。
休日に参加できる場もある
ONE JAPAN以外にも、暮らしや働き方を学ぶオンラインコミュニティのオフ会に参加していました。こちらは、休日に参加するのがメインでした。
平日は仕事で余裕がなくても、休日なら参加できる場は意外とあります。自分の生活のリズムに合う場を選べば、無理なく続けられます。
家族の了解は、先に取っておく
休日に出かけるなら、家族の理解も欠かせません。当時はまだ子どもがいなかったので、妻に了解を得て参加していました。
家族と話しておくことで、後ろめたさなく参加できます。社外の活動を長く続けるための、大事な土台だと思います。
最初の一歩は、「社内で外とつながっている人」を探すこと


社外のコミュニティに興味があっても、最初の一歩が一番難しいものです。私がおすすめしたいのは、社外より先に、社内を見ることです。
いきなり外に飛び込むのは難しい
知り合いが一人もいない社外の場に、いきなり参加するのは勇気がいります。どの場が自分に合うのかも、外からはなかなか分かりません。
そこで、社外の活動にすでに参加している社内の人と、まずつながるのがおすすめです。その人を入り口にすれば、自分が参加するハードルはぐっと下がります。
私も、先輩の有志活動から知った
私がONE JAPANを知ったのも、前職の先輩がきっかけでした。その先輩は、社内で若手の有志活動をしていました。
私はその活動のメルマガに登録していて、そこからONE JAPANの存在を知りました。社内の小さなつながりが、社外への入り口になったのです。



いきなり自分で社外のコミュニティに参加するのは難しいと思います。まずは、そういう場に参加している社内の人とつながるのがいいと思っています。
社内で「つなぎ役」を見つける場所
社内で外とつながっている人は、次のような場所で見つかりやすいです。
- 若手や有志による社内の活動
- 社内の勉強会や、部活動
- 社内SNSや、有志活動のメルマガ
- 社外で発信している先輩や同僚
大企業は人が多い分、こうした人が社内のどこかに必ずいます。人の多さを、外への入り口として使わない手はありません。
参加するなら、聞くだけで終わらせない


社外の場に参加できたら、もう一つ意識したいことがあります。それは、話を聞くだけで終わらせないことです。
もっと話しておけばよかった、という後悔
私はカンファレンスで、いろんな方の話を聞くことに集中していました。視点を得るという意味では、それで十分な収穫がありました。
ただ、今思うと、もう少し社外の人とコミュニケーションを取っておけばよかったと感じています。話を聞くだけでなく、その場にいる人と話すことで、人脈は広がります。



今思うと、もうちょっと社外の人とコミュニケーションを取って、人脈を広げておけばよかったと一部思っています。
社外のつながりは、迷ったときの相談相手になる
社外のつながりは、キャリアに迷ったときにも力になります。私がキャリアに迷っていた時期、相談したのは社内の人ではなく、オンラインコミュニティなど新しい場で知り合った人でした。
利害関係のない社外の人だからこそ、素直に話せることがあります。迷いの抜け出し方については、こちらで詳しく書いています。


転職しても、社外のつながりは残る


社外の活動は、今の会社にいる間だけのものではありません。転職した今も、そのとき身につけたものは残っています。
場は変わっても、つながる手段は手元にある
ONE JAPANは大企業の社員のためのコミュニティなので、転職した今は参加するつもりはありません。その代わり、興味のある人をXなどのSNSで定期的にチェックし、講演会があれば参加するようにしています。
そのオンラインコミュニティには、今も入っています。コミュニティとつながる手段は、今も手元に確保できている状態です。
一番の財産は、「参加する習慣」
振り返って一番大きかったのは、コミュニティに参加する習慣や慣れが身についたことです。一度その経験があれば、場が変わっても、自分に合う場所を見つけて飛び込めます。
今でも、自分に合うものが見つかれば、積極的に参加したいと思っています。
社外とのつながりをキャリアプランに組み込む考え方は、こちらで紹介しています。


まとめ
仕事外での成長は、大きな時間やお金をかけなくても始められます。大切なのは、会社の外に触れ続けることです。
- 会社の中だけだと物差しが一つになる。外に出ると、視野が広がり、自分の興味にも気づける
- 仕事外で成長する方法は、副業・社外コミュニティ・学び直しの3つ
- 社外コミュニティは、年1回のカンファレンスや休日のオフ会からでいい
- 最初の一歩は、社外とつながっている社内の人を探すこと
- 参加したら、聞くだけでなく、その場の人と話す
私は年に1回のカンファレンスと休日のオフ会から始めましたが、そこで得た視点と習慣は、今も残っています。まずは社内で、外とつながっている人を一人探すところから始めてみてください。

